今、松本アレックスでのライブを終えて帰ってきました。
行きも帰りもふと目を覚ますと降りる駅だったよ。
うちに帰ると、パーティのあとがそこらに散らかっていて、僕に何かを思い出させます。この場所を好きになってくれて、想いを寄せてくれた人達には申し訳ないな、と思いつつ。いつでもみんなが遊びにこれるような、そんな場所にできてたなら何よりだけど。 住所不定になることに関してはあまり戸惑いもなく、すっとそうなる気がしてて、実際に何本もツアーしてみて思ったのは、人に会いにいくのが好きみたいで、僕は。あと、どこに行ってもやりたいことといえば、ギターを弾くか絵を描くかで、いつも夢見心地、ピーターパン症候群で。
料理が好きで好きでやってる友達とか、歌うのが好きでやってる友達が、それをやることでもうちょっと得してもいいんじゃないかと思ってて、嫌な仕事を嫌々しながらやるような世の中が嫌いで。そのためのアトリエライブだったけど沈没しちゃったね。
今でもしょうがなくなんかない、と思ってる。好き、というエネルギーは無限で、どこまでも続いてるような長い道だから、途方もなく歩きつづけて、結局どこにも辿り着かなくても、この道の上にいられることが、今であり続けることの気がして。この道を夢と呼ぶのは人の勝手だけど、僕にとってはちゃんとした地面としてあって、どうしようもなく愛しくて愛しくて。花が咲いてただけで笑い転げるような、そんな日がずっと続きますように。みんなにもありますように。またときどき会えますように。いつまでも愛を、夢を、歌えますように。僕の心がみんなと一緒にあって、空とか、海とか、恋人とか、そういうものにいつも心奪われますように。
わかってる。みんな世界が幸せだったらいいと思って暮らしてる。その世界がそれぞれ違ったとしても、いつも心にそれを持って、思い焦がれて、出来る限りのことをしようとしながら、でも出来なかったりしながら、でもちゃんと胸に抱いて生きてる。
だから、僕はもう行かなきゃ。
歌を歌うんだもの。
深夜の夕焼け、僕の心の色。