名古屋から京都に向かう電車の中。何かとお金かかっちゃうな。居眠りしたり、窓の外の景色を眺めたりしながら、頭の中では延々と一人コンサートが続いています。じゃかじゃーん、とやると、わーわーわー、となります。今日も僕は気分がいい。
早いとこアトリエをきれいに片付けて、次の準備をしたいな。もう頭の中は春がきてるかも。
「夏に、美術館を飾りませんか?」とその人は言いました。そこで僕は、
「はい、やります。」と答えたのでした。
春になって何もかもが柔らかくなったら、ふにゃふにゃくにゃくにゃ、絵を描いて暮らそう。パレットに乗れるだけの大きさにでもなって、油絵の具で髪の毛をビンビンに固めて、そうさ、ピンク色、まるで失敗した春みたいなその桃色で、君のほっぺたに桜色の鼻を描いてあげよう。