轟音。
「うるさくない?」 加納さんに聞かれて、うるさくて本望だと思いながら、うるさくないー、と言った。
個人的に、アンドヤングがすごく好きだ。僕にはいろいろな音楽との関係性や、ヒストリーや、そういったもので音楽を語る言葉を持ってないので、うまくは伝えられないけれど、好きだ、それだけだ。加納さんのなんでもなさや、村上さんのストイックさ、リンコちゃんの体重のかけかたとか、その3人のバランスとか、じーんときちゃって、どうしようもなかった。
型のはなし、いま名古屋にいて、縁があったのか、くる途中にキムホノさんという作家さんの家にいって感激したんだけど、その中の話で茶道の話になって、お茶は宇宙だからとかって話のなかで、けっきょく型しか残ってない、そのなかの心は受け継がれていないという話になったんだけれど、すごく思ったこと、心みたいなものは、直接は受け継がれないってこと、伝えられなくて、感じるしかなくって、ただ、型だけが残ってくこと、ロックンロールにしてもそうだけど、その中に入ってくるもの次第ってことが、すごくいいことなのかもとも思った、つまり、どこでどう途切れても、再生できるものだと思う、中身しだいでどうにでもなる、そういうのにすごくこの世界の善意を感じてしまった。
アンドヤング、ほんとに最高だった。最高だったんだよ。