2013.01.15
あさおきて、ひるまえ、かな。ぜんじつは、えと、流れでタカギくんちに泊めてもらいました。初対面。そこにいた4人、写真を撮っているペータくんと、おなじく写真を撮ってるらしいパクチーと、歌い手のてるちゃんと、ぼくで新世界(新今宮)へ。パクチーがシェアハウスに忘れてきてしまった本をとりに。パクチーは、新幹線に乗ってカオカオでのライブを観にきてくれてた。天気がすごくよくって、ひなたぼっこしたいねー、と、てるちゃん。あ、じゃあ、といってペータくんの友達の家へ。行ってみるとそこは公園だった。グラウンドのそばに建てられたその青いビニールのおうちはひどく格好良くって、ぼくは感嘆しながら、金網に引っ掛けられている道具たちやオブジェなんかを眺めた。みんなで発泡酒を飲んだり、話をしたり。彼は年明けから2週間くらいご飯を何も食べてないらしく、お腹が空かないんだそうだった。だから、ぼく、年明けてからはトイレの小さいほうしか行ってない、出ないから、とか。不思議だねー、とか、まあ、出たほうがもっと不思議だけど、とか。ペータくんはとにかく、写真を撮りまくる。ぱしゃぱしゃぱしゃしゃしゃ。音楽の話になって、彼が太陽電池で充電したDVDプレーヤーでビートルズの映像を観たりもした。「じゅんくん、一曲やってよ」とペータくんが言うので、スープのあとに、を歌った。こんな場面でこの曲を歌うなんて、、しかもちょうど夕暮れ時で、歌いながら、まるでこの時のためにあつらえてあったような、そんな気がした。少しずつ太陽は沈んでいって 、ぼくの気持ちはどこまでも届いてるみたいだった。「ぼく、ちょっと余裕があるので、これから飲みにいきませんか」と彼が言ってくれて、途中から加わっていた学校の先生もいっしょに 西成のスナックに。あ、ギブミーベジタブル主催してる池田社長も途中から来たんだった。
結局、飲み代は先生が出したらしい、さんざんカラオケや歌って彼はいつのまにか先に帰っていた。「彼はああいう人だから」と先生はいう。歩いて三角公園にたどりつくと、火を焚いていて、僕らは吸い寄せられるようにして、近付いた。そこの公園にはたくさんの人が住んでいて、仲間意識があるのか、すごく怪訝な顔をされたけれど、「静かにしとったら何も言わんから、な、」とか、眼は優しかった。狂ってるみたいだったけど。先生が長みたいな人に話を取り付けて、また歌うことに。ペータくんは仕事だったんだけど、いま絶対撮らなきゃいけない場面だから、遅れていきますとか、上司に電話したらしく、ぱしゃぱしゃしてた。パクチーはパクチーで、東京に帰る予定と友達との約束をすっぽかしてそこに立ち会っていた。現場としては本物で、ぼくはこういう場所にこそ音楽があったほうがいいと思ったし、とても一生懸命に歌った。3曲目くらいでとめられて、でもいつものロックの途中で、これ、最後のフレーズ、歌いたいと思って、途中でやめれんくて、怒らせてしまったりした。公園に住んでる人達はそれはそれで、周りのマンションの人たちのことを気にして生きてるみたい。僕はそんなの許せなくて、そんなやつらも、僕らだって、みんないっしょだ、変わらず生きてて、そんなことが悔しくって演奏をやめるわけにはいかなくって。結局とちゅうでやめて、謝って、また絶対くるからと言って。フラットにする力、それが音楽だと思ってるし。かかってこい、警察でもなんでも、人殺しでも、ぼくは屈しない、みんな一緒だってこと伝えてやる、とかの気持ちがぐるぐるしちゃって、悔しくって。
夜は池田社長の事務所に泊まった。あとでペータくんがやってきて、また飲んだ。上司にこってりしぼられたらしい。イベントで配っていたというピンクローターをもらったけど、社長のところに忘れてきてしまった。
おやすみ、ピンクローター。