塚本エレバティでのライブのあと、ティッシュというバンドをやってるトンボくんとチューリップハットで待ち合わせ。
トンボくんが「サイコー、サイコー」と言うので、すっかり気を良くしてお酒を飲んだ。
トンボくんは阪急三ノ宮の隣の春日野道駅の近くに住んでいて、僕らはチューリップハットから歩きながらいろんな話をした。まったく思い出せないけど。
家についてぐたーっとしてたら、「なにかほしいものあるー?なんでも言って」というので僕は「ティラミスー」と言った。トンボくんは笑いながら「オッケー」と言って台所でごそごそやり、僕にアーモンドチョコをやり、口に入れてといい、そのまま牛乳とヤクルトを混ぜたようなものを飲ませた。「もうちょっと食感が欲しいな」「あ、オッケー、わかった!」とやって、パンを焼いてチョコレートを塗り、また牛乳とヤクルトの混ぜ物を飲ませた。たくさん笑った。
翌朝、BBQするため買い出しに。ことの発端はこんなメール。
「31日土曜日は公園でBBQしながら作戦会議とおたがいの曲練習したりして☆♪
1日日曜は昼から呑み屋さん数件と駅前でLIVE♪フィナーレはチューリップハット!♪
基本じゅんくんとオレでゲストにQちゃんとかココピンメンバー呼ぶかんじ〜★♪
両日飲食代宿泊費(トンボハウスやけどー)+日曜投げ銭にして全額バック!$¥
まだまだ計画中やけどどーやろ?
いっしょに遊んで〜☆♪」
買い出しを始めたのは朝というか昼だったなあ、とても暑い日でだらーっとスタート。まず春日野道の商店街の中のスーパーに行って、そのとなりのキムチ屋さんに行って、八百屋、豆腐屋、魚屋、、とかとかとかとか。立ち話して、あしたいくお店に挨拶にも行ったり。だらだらだらだら話して、でもトンボくんのそういう感じは自分のやり方と似ていて、なんとなくな感じが心地よかった。お豆腐屋さんのおばちゃんがとても肌が綺麗で、やっぱり水が違うんやろなあとみんなで話した。関西弁が移ってしまって、へんなアクセントで僕は話した。恥ずかしいといえば恥ずかしい気がする。古い喫茶店、ニューセブンでブレンドコーヒー。買い出し終わってタクシーで家に戻ったのは夕方4時ごろだった。タクシーの運転手が信号で止まったりするたびにいちいち溜息つくので、いたたまれない気持ちになった。どんなに貧乏でもやりたいことやってるほうがいいな。
家についたらトンボくんの友達たちも来て下準備を始めたので、僕は音楽を聴きながらうたた寝した。「あー、また寝てるやん!」などとトンボくん。「寝や、寝や」
というわけで結局BBQがはじまったのは夜になりかけの空の下だった。おなかへったー!!
トンボくんはBBQにほんと夢中で、その行為に狂ったように夢中で、素敵だと思った。いろんな食べ方を繰り出したり編み出したりしながら夜はふけて、練習をちゃんと始めたのは夜中前くらいだったと思う。ちょっと横になったりしてたら「また寝てるやん!」とトンボくんはまた言った。僕は楽しかった。
朝4時ごろに撤収。シャワーを浴びてから眠れなくって、8時くらいまで草野球の漫画を読んでた。いつもそうなんだ、楽しみなライブの前日ってあまり眠れなくなるんだ、ずっと起きていたくなる。
10時ごろにトンボくんに起こされて、豆乳に梅のラム酒で漬けたやつをかけたやつ食べさせられて、サラダが出て、スパムおにぎりと、具沢山のしじみ味噌汁が出て、でも眠くてつらかった。あとになって夕方ごろ、「そういえば朝ごはんめちゃめちゃ豪華だったね、寝起きでぜんぜん気乗りしなかったけど、いま気づいたわ、ありがとう」とトンボくんに言った。
ハワイで買ってきたというサンダルもらって履いて、近所のハシモトさんがくれたという鞄をもらって財布を入れて、朝、商店街のバザーで50円で買ったというサングラスをして出発。春日野道駅前へ。
お店は4軒、朝と夕方に駅前で歌うことになっていて、まずは駅前、時間は13時。上を向いて歩こうと、星影のワルツと、いくつかトンボくんの曲と、トンボくんがめちゃ好きだって言う僕のつくった、あの娘と沈没という歌を練習がてらライブ。寄ってきた小学生にマラカスを渡したりして興味を引くと、乗っ取られてしまった。好奇心ってキラキラしてる。近所のおばさんが、100円玉を5枚いれてくれたときが一番キラキラしてたけどね。ガチャガチャであたったおもちゃとか色んなものを出してきて、「これと100円交換しよう」とみんなが言ってきた。交換してあげなかったらどこかへいってしまった。
そのあと次に一社酒店というお店へ。昼間から飲んでる常連のお客さんたちで一杯で賑やかだった。星影のワルツが練習不足でメロディがよくわかんなくて困ったけど、みんな楽しそうだった。来てよかったなあと思ったのでした。
次のお店がのぞみ青果。店主は音楽が好きで、13時の時点で駅前に来ていて、すこし遅れた僕らを優しく叱ってくれた。手にはサキソフォンを持っていて、僕らアコースティックの音に合わせてでかい音でソロをとるのだった。「あかん、もっと小さく吹いて」とトンボくんは言うのだ。んで、のぞみ青果。青果といってもほとんどBARのような状態になっててあちこちにお酒のメニュー、あの蛍光の黄色の紙に書いてある、しかも、マッカランとかそういう銘柄まであり、つまみもあり、カウンターには氷で冷やした瓶ビールまで置いてある。僕らはビールケースでステージを作り、じゃんじゃん歌った。これは自前で最初からあったんだけど、書くのを忘れていた。このへんから昨日BBQしたみんなが集まってきて御一行様になって移動。
そのあとの駅前だけど、警察官が呼ばれてジャジャジャジャーン。「曲が終わるまで待ってて」と言ったけど、聞いてはもらえなかった。僕らを諭す警察官はくたびれていて、本当はこんなこといいたくないんだけど、うるさい人達がいるので、お願いします、すみませんと謝っていた。この企画ははじめての試みだったし、理解をえるには時間がかかるだろうし、対立してもしょうがないので、「うるさい、警察呼ぶよ!」と言ってたおばちゃんと話したりした。
むかし、キャバレーで歌を歌ってたらしい。私も音楽大好きよと言ってた。お店でやりなさい、と。坂本九も泣いとるよ、と。
いつのまにか日も落ちて、次の店に行く前にグラウンドへ。2曲くらい曲をふやす。千吉というお店。もうすでにお店の中はいっぱいだったのに、カウンター6席くらいの小さなお店に演奏者が5人、お客さんが5人くらいで入ると、ほんとに満員。マスターはビートルズが好きで、やさしい笑顔で、どんどんビール出してくれた。終わったあとお店の壁にサインをしたり、手羽先をご馳走になった。たまたま来ていた夫婦が、この店、千吉で出会って、ちょうど10周年なんですー、よい記念になりました。と言ってた。
最後はサンダーバードというお店へ。千秋楽。だんだん演奏の形も決まってきて、それでいて自由で、あれこれ考えて練習なんかするよりも、人前で演奏してるほうが大事なことがよくわかる気がした。どかーんとやって終わり。
みんなが去ったあと、トンボくんちに戻り、荷物を置いてチューリップハットへ。軽く飲んで話して、もっこすの本店へラーメン食べにいって、トンボくんの運転する自転車のうしろにのって坂道を逆に爆走しました。
なんだか長くゆっくり楽しかった。
翌日、世界最高峰やでーと、お好み焼きをトンボくんと食べにいって、いまは読売ランド前のおうちです。ぼんやり箇条書き。すぐに忘れてしまうからね。
ありがとう、トンボくん!
次は6/13(金)に長野ライブハウスJでスクラップロールナイトやります。